最近、父を亡くし、パートナーとも別れた言語学者の知
父は亡くなる直前まで認知症を発症し、別の言語を喋るようになっていた。
それを解き明かせないまま父は亡くなった。
とあることから、知は父が別の言語で何を伝えたかったかを知る。
本当の父親ではないこと、本当の父親と母親は別にいること
知はオーストラという町へ向かう。そこは死者の町だった。
そこで出会ったのは住む場所を失い土地を追われた旅芸人の一座だった。
徐々に明らかになっていく事実、知は今まで気付きもしなかった問題と向き合うことになる。
『さらば箱舟』を下敷きに今私たちが死と出会ったらどうなるのか
寺山修司が『さらば箱舟』にて私たちにゆさぶりをかけた問いに、現在を生きる私たちの問題として、その問いに向き合い新しい価値観を創造できたらと思います。